WiMAX:ハイスピードプラスエリアモードとは

 

インターネットで世界のあらゆる情報とつながることのできる現代、自宅やオフィスだけではなく屋外での快適なインターネット接続も生活に必要な要素となってきています。WiMAXは、日本では2009年からUQコミュニケーションズにより運用が始まった新しい通信網ではありますが、屋外でのインターネット接続の手段として世間に急速に普及してきています。皆さんも、テレビやラジオ、広告で目にしたことがある人は多いと思います。

ところで、WiMAXにはハイスピードモードと、ハイスピードプラスエリアモードの二つの通信モードがあるのはご存じですか。今回は、みなさんにWIMAXをより使いこなして頂くために、この二つの通信モードについて紹介していきたいと思います。

 

ハイスピードモード

 

WiMAXには、ハイスピードモードと、ハイスピードプラスエリアモードの二つの通信モードが存在します。このうちハイスピードモードとは、WiMAXが普段利用している通信モードで、2019年現在では主にWiMAX2+という回線を利用しています。皆さんのWiMAXも、設定を特に変更していなければハイスピードモードに選択されていると思います。

WiMAX2+回線のメリットは、通信速度の速さにあります。同じ屋外通信用の端末にポケットWi-Fiがありますが、携帯電話の通信網を利用するポケットWi-Fiに比べWiMAX2+は通信速度が速いという特徴があります。ただし、WiMAX2+の電波は障害物に弱く、周辺環境に左右されやすいため、地下や山間部では電波が繋がらない場合が多いというデメリットがあります。

 

ハイスピードプラスエリアモード

 

上記で説明したハイスピードモードの非対応エリアのデメリットを解消する通信モードが、ハイスピードプラスエリアモードです。

ハイスピードモードでは通信回線にWiMAX2+回線のみを利用していましたが、ハイスピードプラスエリアモードはWiMAX2+と携帯電話通信網の4GLTE回線を併用しています。2つの回線を併用することで、WiMAX2+回線では圏外だった地下や山間部といった地域でもインターネット接続が出来るようになります。

これは、4GLTE回線の周波数帯が広域まで広がりやすく、建物や壁などの障害物を通過しても減衰しにくい性質があるためです。

また、@nifty WiMAXでは2015年より、複数の周波数帯(今回の例ではWiMAX2+と4GLTE)の電波を束ねることで周波数帯域を広げ高速通信を可能にする技術であるキャリアアグリゲーションという技術を導入したことで、通信速度も大幅に向上しています。キャリアアグリゲーションによるハイスピードプラスエリアモードの最大下り通信速度は、ハイスピードモードのものと比べると約2倍の理論値を出しています。

このように、ハイスピードプラスエリアモードは様々な利点がありますが、ではハイスピードプラスエリアモードを利用するにはどうすればよいのでしょうか。

 

ハイスピードプラスエリアモードの利用方法

 

今回は@nifty WiMAXを例に紹介します。利用すること自体は簡単で、お持ちのWiMAXルーターのホーム画面で、通信設定をハイスピードモードからハイスピードプラスエリアモードに切り替るだけで利用できます。

ただし注意点として、@nifty WiMAXでハイスピードプラスエリアモードを利用する場合、LTEオプション料として別途月額料金が発生する場合があります。まず、@nifty WiMAXの契約プランには2年契約、3年契約、4年契約のものがありますが、3年契約、4年契約プランの場合はハイスピードプラスエリアモードを無料で使うことができます。

一方、2年契約プランの場合、一度でもハイスピードプラスエリアモードを利用すればLTEオプション料(1005円/月)が月額使用料に加算されます。一度も利用しなければLTEオプション料は発生しません。

 

ハイスピードプラスエリアモードの注意点

 

ハイスピードプラスエリアモードを利用する際の注意点についていくつか紹介します。まずは先に紹介した、月額料金が発生するという点です。一度も利用しなければ月額料金は発生しませんが、間違えて一瞬でも繋いでしまうとLTEオプション料が発生してしまうので注意が必要です。

また、ハイスピードプラスエリアモードには月7GBの通信制限があります。この通信制限を超えてしまうと、ハイスピードプラスエリアモードを解除しても、ハイスピードモードの通信制限である3日で10GBは関係なしに、その月は通信制限が解除されません。

 

まとめ

 

WiMAXには、ハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの二つの通信モードが存在します。WiMAX2+回線のみを利用するハイスピードモードに対し、ハイスピードプラスエリアモードはWiMAX2+と4GLTE回線を併用することで利用可能エリアの拡大と通信速度の大幅な向上を図っています。

ただし、ハイスピードプラスエリアモードは利用するのに月額料金が発生する点と、月7GBの通信制限に引っかかるとハイスピードモードもろとも通信制限がかかってしまうので注意が必要です。

WiMAX2+の電波が届きにくい地下や山間部で頻繁に利用する人には必要不可欠な通信モードですが、利用する際はハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードをうまく使い分け、併用するようにしましょう。