WiMAX2+とLTEの違いとは。それぞれの特徴を比較

 

WiMAX2+とLTEはどちらもスマートフォンを利用する際に使う通信方式ですが、このふたつの違いを知っている人は多くないと思います。WiMAX2+とLTEの違いを知っておくと、両者を使い分けることでスマートフォンをさらに有効に利用することができます。そこで今回は、WiMAX2+とLTEの特徴と違いを、様々な観点から比較してみようと思います。

 

WiMAX2+とは

 

WiMAX2+はUQコミュニケーションズにより、従来のWiMAX電波に代わる高機能の通信方式として2015年より運用が開始された通信回線です。従来のWiMAX回線に比べ高速通信が可能になり、利用可能範囲も年々拡大しています。

 

LTEとは

 

LTEとは「Long Term Evolution」の略称であり、もともとは3G回線から4G回線へ移行する際のつなぎの回線として開発されたものでした。かつてはLTEの事を3.9Gと呼んだりもしていましたが、ならばLTEよりも4G回線のほうが優れているのかというとそうではなく、両者の性能にほとんど差はないので、今では世界的に4G=LTEという図式が成り立っています。開発当初こそ両者は区別されていましたが、現在は4GLTEという呼称もあり、4GとLTEはまったく同じものとして考えて問題ありません。

 

電波の届く範囲は?

 

利用可能範囲を比較すると、WiMAX2+よりもLTEの方が広い範囲で電波が届きます。WiMAX2+はまだ山間部の整備が進んでおらず、山間の地域では電波が入らないエリアもあるようです。年々拡大しているといっても、山間部のエリア開発はコストも多大に掛かるため急速な拡大は難しい様です。

 

通信速度は?

 

利用地域や周辺環境により通信速度は大幅に変動しますので一概には言えませんが、一般的なLTEの最大下り通信速度が100~200Mbpsに対して、WiMAX2+は最大1Gbps強となっています。ベストエフォート型なので必ずしも1Gbpsが出るわけではありませんが、WiMAXは他のモバイルルーターに比べると圧倒的な通信速度を誇っています。

 

繋がりやすさは?

 

WiMAX2+の電波は大雑把に言うと実はLTE電波に属しています。ではWiMAX2+とLTEでは何が違うのかというと、その周波数帯です。簡単に言うと、WiMAX2+は高い周波数帯、LTEは低い周波数帯を使っています。この周波数帯の高低で何が違ってくるのかというと、電波の繋がりやすさが変わってきます。結論から言うと、低周波数(LTE)の方が繋がりやすいです。なぜかというと、高周波数の電波は直進性が強く、ビルや山などの障害物があるとぶつかって減退してしまいますが、低周波数の電波は直進性が弱く障害物を回り込みやすいのと、コンクリートを透過しやすいといった特徴があるからです。

 

WiMAXのメリットは?

 

次に、WiMAX特有のメリットを紹介します。WiMAXの魅力として大きいのが、データ通信量の制限が緩いことです。LTE電波を利用しているとすぐに通信制限に引っかかってしまうことがあると思いますが、WiMAX2+では通信量無制限、もしくは3日で10Gといった緩い制限があるだけです。10Gを超えてしまっても制限自体は1日で解除されます。

 

LTEのメリットは?

 

LTEのメリットは、先ほどから書いているようにその利用地域の広さと安定性です。LTEはもともと携帯電話用に開発されていたこともあり、WiMAX2+でも届かないような山間の地域でも利用が可能となっています。これはLTE電波を飛ばしている基地局が多く、電波の届く距離が半径数100メートルから数キロメートルと広いためです。

 

WiMAXのLTEオプション

 

WiMAXにはLTEオプションというサービスがあります。これはWiMAXで「ハイスピードプラスエリアモード」という機能が使えるようになるオプションです。「ハイスピードプラスエリアモード」を利用すると、WiMAX2+と携帯電話通信網の4GLTE回線を併用し、WiMAX2+回線では圏外だった地下や山間部といった地域でもインターネット接続が出来るようになります。ただしこのモードにはいくつか注意点があります。ひとつは、一度でも利用すると月額料金が発生する点です。一度も利用しなければ料金は発生しませんが、一瞬でも繋いでしまうとその月は月額料金が発生してしまうので注意が必要です。また、月7Gの通信制限が設けられており、この制限を超えてしまうとハイスピードプラスエリアモードを解除しても、本来の通信制限である3日で10Gは関係なしに、その月は通信制限が解除されません。

 

まとめ

 

WiMAX2+とLTEの違い、特徴をまとめてみました。通信可能エリア、安定性などはLTEが勝っていますが、WiMAX2+にはデータ通信制限が緩いという大きな魅力があります。WiMAX2+の電波が届かないところではLTEを、大きなデータを通信する時はWiMAX2+のように、場合に御おじて使い分けるのが賢い使い方ではないでしょうか。また、WiMAXにはハイスピードプラスエリアモードという機能もあるので、月額料金や通信制限といった注意点に気を付けながら利用してもいいかもしれません。

 

「モバイルWi-Fi」と「テザリング」の違いについて

 

外出先にWi-Fi環境がない場合、パソコンをWi-Fi回線に繋ぐ方法は、モバイルWi-Fiかテザリング機能の2つがあります。

どちらもパソコンをWi-Fi回線に繋ぐという機能は同じですが、そのメリット、デメリットに違いがあります。ここでは、両者の違いからそれぞれのおすすめの運用方法を紹介していきたいと思います。

 

「モバイルWi-Fi」とは

 

モバイルWi-Fiとは、持ち運びができるように小型化されたWi-Fiルーターです。モバイルWi-Fiを持ち歩けば、常にWi-Fi電波の範囲内にいることになるので、屋外でもパソコンやシマホにWi-Fi回線を接続できます。モバイルWi-Fiは大きく分けて、携帯電話キャリアが販売しているモデルと、MVNO業者(UQモバイル、ワイモバイル等)や家電量販店で販売しているSIMフリー端末とがあり、その性能も様々です。

 

「テザリング」とは

 

テザリングとは、「繋ぐ」という意味の「tether」からきており、スマホやタブレット端末が持つ機能の一つです。

テザリング機能を使うと、Wi-Fi環境がなくてもPCやゲーム機などをインターネットに接続することができます。つまり、自宅にインターネット回線を引いてなくても、外出先でWi-Fiが使えなくても、スマホが使える環境であればパソコンをインターネットに繋ぐことができるのです。

 

「モバイルWi-Fi」の仕組み

 

モバイルWi-Fiのイメージとしては、据え置きのWi-Fiルーターが持ち運びできるようになったものとして捉えてもらって構いません。据え置きのWi-Fiルーターは、親機をインターネット回線に繋ぎ、そこから電波を発信する仕組みでしたが、モバイルWi-Fiは携帯電話の通信網を利用してインターネットに接続するので、携帯電話の電波が届く範囲であればどこでもWi-Fi接続が可能になります。

 

「テザリング」の仕組み

 

テザリング機能を使用する際は、まずスマホやタブレット端末と、パソコン間での通信を確立する必要があります。これには3種類の方法があり、(1)Wi-Fi電波での接続、(2)USBケーブルでの接続、(3)Bluetoothでの接続の3つです。

(1)Wi-Fi電波での接続

これは、スマホ本体をWi-Fiのアクセスポイントにすることで、スマホをモバイルWi-Fiのように利用する方法です。パソコン側はWi-Fi電波を探して接続すればインターネットに繋ぐことができるようになります。モバイルWi-Fiと同様、広い範囲で複数端末に接続することが可能ですが、データ通信量が多くなってしまったり、スマホのバッテリー消費が激しくなってしまうので注意が必要です。

(2)USBケーブルでの接続

これはUSBケーブルを用いて、スマホとパソコン間を直接つなぐ方法です。この方法では、パソコンと接続している間はパソコン側から電力の供給があるのでバッテリーの心配をする必要はなく、通信速度も安定しますが、スマホをパソコンからケーブルが届く範囲に置いておく必要があります。

(3)Bluetoothでの接続

これはスマホやタブレットとパソコンをBluetooth機能でペアリングさせて、インターネット接続する方法です。特徴として、Wi-Fi接続よりも電力の消費は少ないですが、あまり遠くだと繋がらず、通信速度も他の2つに比べて遅いです。また、人が多い場所だと通信が混線してしまうこともあります。

 

「モバイルWi-Fi」と「テザリング」の違い

 

モバイルWi-Fiとテザリングの仕組みについて説明しましたが、ここで、その2つの違いについて説明します。

まず、それぞれの料金についてです。モバイルWi-Fiは、SIMフリー端末を用いてコストを抑える方法もありますが、基本的にはそれなりの月額料金が発生します。テザリングの場合はキャリアにもよりますが、無料かもしくは月額500円程度のプランに入れば使用できるものが多いです。

次に、データ通信についてです。モバイルWi-Fiはモデルの性能によって異なりますが、全体的に通信速度は速く、安定しています。また、通信制限もありますがそれほど気に掛ける必要はありません。それに対しテザリング機能の通信速度はスマホの通信速度に依存します。データ通信量はスマホのデータ通信量に加算されるので、テザリングの頻度や契約プランによってはすぐに通信制限に引っかかってしまいます。

また、モバイルWi-Fiは、単純に外出時にひとつ荷物が増えるというデメリットが挙げられます。モバイルWi-Fi自体はスマホよりも小型で持ち運びに不便というわけではありませんが、外出する度にいちいち持っていくのを煩わしく感じる人もいるでしょう。テザリングはスマホがあればそれで事足りるので(USB接続をする場合はケーブルも必要になりますが)、余分な荷物が増えることはありません。

 

まとめ

 

ここまで紹介した情報をまとめると、モバイルWi-Fiは外出先でインターネット回線に接続する頻度が多い人、毎月のデータ通信量が多くなりがちな人向けであり、テザリングは反対に、外出先でパソコンのインターネット利用をほとんどしない人、毎月のデータ通信量がほとんどない人向けの機能という事になります。

外出先ではほとんどネット利用をしない人がモバイルWi-Fiを持っていても宝の持ち腐れになってしまいますし、逆に頻繁に接続する人はテザリング機能だけだとすぐ通信制限に引っかかってしまい、追加でパケットを購入することになってしまいます。モバイルWi-Fiとテザリング機能は、どちらも一長一短がありますが、自分の生活スタイルにあったツールを選択するようにしましょう。